メキシコ ('15.9.5〜9.12)
4日目(9月8日) 〜その2〜
PM14:30、ランチ終了。次の「カバー遺跡」には25分で到着。
ウシュマルの22km東南。外壁の300近くのカギ鼻の神の顔で飾られた「コズ・ポープCoz Poop」が圧巻で、「仮面の宮殿」の異名を持つ。北側には緻密なモザイクが施され、上部に人物像もある。また、道路の反対側には凱旋門とも言われる巨大な疑似アーチがそびえている。カバーは西暦600年ころから1000にかけて栄えたと言われ 、約20km北西に位置する大都市ウシュマルの姉妹都市だったとされている。
遺跡の入口
チケットはガイドさんから配布。「KABAH」(M$47)とウシュマル遺跡の時と同じ「Instituto〜」(M$64)の2枚。
綺麗に整備された芝生広場の先に見えるのは「宮殿」。
有名な「コズ・ポープ」は宮殿の右手前にある。
土台の石にも細かい幾何学模様の彫刻が施されている。「コズ・ポープ」の正面。雨神・チャックの顔 が全面を埋めている 雨神・チャックの顔で埋め尽くされた壁
最下層のチャックの鼻 は折れずに残っている。この鼻には下向きと上向きがあり、上向きは雨乞いの意味、下向きは雨に感謝という意味 ← 雨神:チャックの顔、認識出来ます?(^_^;) 丸い部分がチャックの眼。ほとんどが折れて しまっているけど垂れ下がっているのが鼻、ギザギザの口。この 組合せでひとつの顔が形成されていて、この顔1つだけでも30もの石のパーツの組み合わせてできているそ う!壁面全体では300近くの顔があるというから 驚き!!(@_@)
一体どれだけの年月が掛かったのだろう・・・。裏を返せば、それだけこの地方では「水」が重要だったということ。
キレイな緑色をしたイグアナ君♪→
ここまでずっと同時通訳で見学してきたけど、さすがに“本物のガイドさん”も本来はお客である“先生”に通訳の手間をかけて申し訳ないと思ったらしく(←今さら?笑)、先生に「ここからは私がちゃんと英語ガイドをしますから〜」的な事を言ったようで、この辺りからは正常な ガイド通訳の状態に戻った。 朝はほとんど聞き取れなかったガイドさんの英語説明だけど、半日以上どっぷりと英語で過ごして来たのでガイドさんに変わってもヒアリングはそこそこ(^_-)v。ず〜っと英語だけを聞いているとやっぱり耳が慣れてくるもんなんだネ〜。
コズ・ポープの裏側へ移動する途中で、あまりにもたくさんいるイグアナが気になったのでガイドさんに「・・・イグアナって食べられるの?」と聞いてみた(笑)。どうやらイグアナって食べられる 動物らしい! 現地の人は好んで食べないけど(笑)、メリダ市内のレストランの中には「イグアナ料理」を出している所もあると言っていた。海外で変わった物を食べるのには興味ある私だけど(笑)、イグアナ料理なんて事前リサーチで全く引っかかってこなかったのでノーチェックだったわ〜(^_^;)
コズ・ポープの北面(裏側)
← この階段を登った先に見所が多数あります♪
X型の十字架のようなモザイク →
コズ・ポープ北面の上段に置かれた人物像 まるで宇宙船を操縦する宇宙飛行士のよう。膝から上にかけて金属的なものを身にまとっているようだし、頭にも何かヘルメット状のものを被っているような感じ。また、上腕から指先にかけての感じは何か特殊な装置を動かしているかのようにも見える。
当時の原住民の姿としてはあまりに不思議な人物像。
コズ・ポープに隣接する宮殿
上下に水平に2分割され、その上部を飾るというのがプウク様式の特徴のひとつ。上層部はほとんど崩壊しているが、下層部と中層部が残っている。
階段下のマヤ・アーチの石組みもかなり精巧に出来ている。 保存状態も良く立派な建物だが、実際に何に使われていたのかはよくわかっていないようです。
遺跡を出て道路を渡った森の中に「凱旋門」があるはずなのだが、残念ながらそちら へは案内してもらえなかった〜(涙)。 かなり見応えのある立派な遺跡なのに、私たちのグループが見学している間にやってきた別の見学者はレンタカーで乗り付けた1組の白人老夫婦だけだった。 ジャングルの中にひっそりとあるので個人で来るのはなかなか難しい。ツアーにして正解だった。
実際に遺跡の間近まで近寄れるし、階段にも登ったりできるので、 絶対に一見の価値がある遺跡だと思うけど・・・ あまりにたくさんの見学者が訪れると崩壊が進んでしまうかもしれないので、今のままで良いのかも。
かなり暑い場所なので遺跡入口にいた犬もぐったり〜(笑)→
PM16:00、申し込んだツアーに組み込まれていた見学場所はこれで終了!メリダ市内に戻る予定のはずなのだが・・・?
車内でガイドさんからの提案。「チョコレート博物館に寄ってみませんか?」
正直なところ、私は日本国内でチョコレートの製造工程を見られるような博物館は何度か経験済み。なので、ど〜でもいいから早くホテルに送り返して欲しい〜!と思ったのだけど(^_^;)、語学学校の3人組がノリノリ〜♪ ガイドさんも、「マヤ時代の小屋が再現されていたり、マヤ伝統の雨乞い儀式も見られるし、ショコラ作成のデモも目の前でやってくれるよ!絶対にオススメだから!!」とかなり力説!! ・・・こういう時にヒアリングが出来なければ 「(?_?)」という顔をして「No!」で通せたかもしれないとちょっと思った(笑)。
メキシコ人夫婦は特にノリノリ〜という訳でもないが「別にいいわよ〜」といった感じで、この状況で我が家だけが「興味無いから車で待ってます〜」という協調性のない発言をするのは空気を壊しそうだし・・・(←こういう所は日本人っぽい?笑) 。結局、みんなで一緒に予定外の「チョコレート博物館」に立ち寄ることになった。
PM16:30、「Museo del Chocolate(チョコレート博物館)」に到着。
ここの入場料は当然ツアー代金には含まれてないので、各自チケット売り場で購入。一人M$120!日本円で1000円程度なのでたいした金額では無いのだけど、メキシコペソ現金はあまり両替してなかったのでヒヤヒヤ(汗)(^_^;)。 「博物館」といっても日本のような屋内の見学施設とは違って、広い敷地内にこんな植物園もあったり・・・ 敷地内にはマヤ時代の小屋がいくつか建っていて各小屋ごとにいろんな展示がされていた。スペイン語だけでなく簡単な英語説明も付いていた。
左:20個のカカオの実から800gの乾燥カカオ豆が取れ1kgの72%ダークチョコレートが出来ます
中:カカオ豆1個=トマト1個、カカオ豆3個=ハラペーニョ(青唐辛子)3個、カカオ豆10個=うさぎ1匹 と交換できる価値がありました
右:中世のショコラを楽しむための器具や食器類
などなど、チョコレートに関する過去から現在までのいろんな展示がされていた。
敷地内にはなぜかミニ動物園も(笑)。オナガザルやピューマなど。チョコレートとは無関係だと思うのだけど?(^_^;) イグアナだけは檻の中ではなく普通にそこら辺をウロウロしていた(笑)。
マヤの伝統雨乞いの儀式の再現 舞台の左右と奥からホラ貝の音とともに神官が出てきて、古代楽器を演奏したり、榊のような枝でお祓いをしたり。
日本の神事にもよく似ている。
・・・実は。 カバー遺跡の見学を終えた時点でもう市内に戻るものだと思って首や手足を“汗拭きシート”でキレイに拭いてしまっていた。つまり、この時点で“虫除け”は完全に落ちてしまっている。そして「博物館」という場所がまさかこんなに屋外の時間が長いとは思ってなかったので〜・・・(-_-;) 案の定、しっかりと手足に数ヶ所蚊に刺されてしまい痒くて痒くて、こんな神聖な儀式の最中なのにまったく集中できなかったのでした(笑)(^_^;)
「ショコラ(ホットチョコレートドリンク)」作成のデモ
スペイン語の説明だけだったのが残念だけど、ショコラができあがるまでの流れはよく分かった。
そして、1人1個ずつ手渡された陶器のカップには、とにかく苦〜〜い黒い液体。。。これがショコラの原型で、中央のテーブルに置かれている砂糖や香辛料等を入れて自分好みの味&香りにしてから楽しむ物らしい♪
その後、博物館併設のショップをちょこっと物色してからみんなで車の所へ行ってみたがガイドさんが居ない!! ガイドさんはスタッフルームで暇つぶしをしていたらしく、慌てて建物から走って出てきた(笑)。 車に乗り込み一旦は出発したが、すぐにデンマーク人男性がガイドさんに何やら騒いで車は停車。男性は車から飛び降りてまっすぐに建物の中へ!! 「・・・あ、トイレね(笑)」と思ったけど、戻ってきた手にはスマホ。どうやらトイレにスマホを置き忘れた事に気付いたらしい(^_^;) この時点で 早く気付いて良かったネ〜。
PM18:15、長かったようで短かった1日ツアーもこれで終了。市内に向かって出発〜(^-^)ノ
外も暗くなり始め車内はすぐにお休みタイムに突入zzz。 ・・・が、19:00頃には起こされて全員にアンケート用紙が配布され た。車内灯もない薄暗い中でアンケートを記入するのはかなり大変だった(←英語併記されていたけど、私は英語の「読み書き」は苦手なの・・・(^_^;)) 。出来れば明るいうちに渡しておいて欲しかったかな。。。
朝と同じ順番でホテルに送り届けられたので我が家は一番最後。3人組が泊まっているホテルの前は細い道路で、駐車している時間もほとんど無くバタバタと降りて行ってしまったので、ガイドさん並みにお世話になった例の先生(^_^;)にちゃんとしたお礼を言いたかったのにほとんど 何も言えなかったのが申し訳なかった。。。
PM19:30、ホテルに到着。 一旦部屋に戻って荷物を置いてからちょこっと夜の散歩へ♪
← カテドラルの夜景。結局内部に入る事は出来なかった・・・
街角には白い馬車♪ →
「市庁舎」に入ろうと入口まで行ったら警備員に「No!Close.」と怒られたので(^_^;)、諦めて「州庁舎」へ。こちらは入館OK(無料)♪
Palacio de Gobierno(州庁舎) マヤ文明をテーマとした27の壁画で知られる。階段の壁に描かれた『トウモロコシからの人類の誕生』は特に有名。
ソカロを見下ろす豪華な部屋は、州の統治者の威勢を示すかのようなギャラリーになっている。ヨーロッパの美術館で見る絵画とはかなり雰囲気が違って、色合いも描かれているテーマもなんとなく重い感じ。やはり征服された過去があるから・・・なのかな。
見学後、水やスポーツドリンクに飽きてきたのでコンビニでフルーツジュースを買う。「7−11」に寄ってみたらミニッツメイドのジュースはM$9.5なのに対して、プライベートブランドのジュースはM$7だったのでそちらを購入♪メキシコのコンビニでも 安いプライベートブランドが開発されているんだね〜(^_-)
PM20:30過ぎ、小雨が降り出したので一旦ホテルに戻ったら、夕食のために再び出掛ける気が完全に失せてしまった(^_^;)。
今日はランチもがっつりコースで食べてるので夕食は持参した和食で軽く済まし、シャワーを浴びて、明日の出発に備えて荷造りをしてPM22:30過ぎには就寝。zzz(=_=)zzz