ペルー旅行記 ('12.9.22〜9.30) 

日目(9月24日) 〜その1〜

AM6:00、起床。

朝食は、「レストラン」って感じではなくて「ペンションの食堂」みたいな場所。でも、リマのホテルに比べればメニューはかなり豊富!ハム、ソーセージ、スクランブルエッグ、フルーツも数種類有った(~o~) ダイアモックスの副作用:低カリウム血症の予防のためにカリウムを多く含むバナナを多めに摂取する(笑)。

部屋に戻る前に、持参した水筒にまたまたコカ茶の葉とお湯をた〜っぷり頂きま〜す♪(^_^)v

今夜はマチュピチュ泊だけど明日夜にはまたこのホテルに戻ってくるので、チェックアウト時にスーツケースをこのまま預かって貰うようお願いする。

AM7:00、予定通りの時間にお迎えがやってきた。

マチュピチュ行きの列車の発車する「ポロイ駅」はクスコの街中には無い。ワゴン車はクスコの市街地を抜け一気に山を登り始めた。・・・標高も更に上昇!(笑)

← 山の斜面には地震が来たら一発で崩壊しそうな煉瓦を積み上げた住宅がたくさん。あと、野生の犬がかなりウロウロしていて、見ていて轢きそうで怖かった・・・(^_^;)

20分程で「ポロイ駅」に到着 →

この駅の標高3486m。クスコ市街より更に高所に居る事になる(^_^;)

マチュピチュには空港が無いので、どうしても最寄りのクスコを経由するしかない。そして、クスコ→マチュピチュまで約110kmの距離を「車」or「列車」で行くしか方法が無いのだ。 マチュピチュ行きの列車を運行しているのは3社あるが、ポロイ駅から運行しているのは「ペルー・レイル」だけ。あとの2社はクスコとマチュピチュのほぼ中間地点の「オリャンタイタンボ駅」からしか運行していない(←こちらのほうが本数は多いらしいが)。

なので、この一番便利な「ポロイ駅」の構内は、列車の発車時刻前になると世界各国の観光客でゴチャゴチャ!日本人率もかなり高かったように思う。

AM7:35、プラットホームへの扉が開いて乗車開始。・・・が、係員が一人一人のパスポートとチケットをきっちり確認するので時間が掛かる。。。

マチュピチュ行きの列車は3つのクラスがあり金額(=車内サービス)にかなりの差がある。

ハイラム・ビンガム(Hiram Bingham):超豪華列車。列車内でのブランチ(行き)とカクテルディナー(帰り)、マチュピチュ・サンクチュアリ・ロッジでのアフタヌーンティー、マチュピチュ入場料、マチュピチュ駅〜マチュッピチュ間のシャトルバス往復乗車券etc.が含まれている。

ビスタドーム(Vistadome):最も一般的で観光客に人気の高い列車。各車両の上部がガラス張りになっていて辺りの風景がパノラマで眺められる。往路、復路ともに軽食とドリンク付き。(日本からの団体ツアーはこのクラス利用が多い)

エクスペディション(Expedition):3つのクラスの中で一番リーズナブル。飲み物とスナック菓子のサービスがあるほか、車内販売も行われる。

我が家は金額優先の半個人旅行なので(^_^;)、一番格安なエクスペディションを利用。

3種類の列車は全て座席指定だが、コンピューターで自動で座席を振り分けるらしく、shinjiの座席はNo.18、私はNo.14となっていた。車両に乗り込みNo.18の座席を探すと・・・ 白人のオバチャンが堂々と座ってるではないかっ!(`Д´)

まぁ〜、こういう経験はよくあるので、相手が何語の人だか分からないがとりあえず「あなたの席、何番なの?」と英語で聞いてみる(笑)。

オバチャン : 私たち3人で旅行なんだけど、席が分かれていたので移動したの。アナタもそっちの隣の席の人が来たら変わってもらったら?

・・・なんなの?このオバチャン(-_-;) 呆れて返す言葉もない・・・。

テーブルを挟んで向かい合わせ4人掛けの座席配置で、そのうちの向かい合わせの2席が我が家の分のはずなのに、オバチャン一行様が3席を確保してしまっている状態・・・。全く悪びれた様子もないし、事前情報では席交換は普通に行われるものらしいので、仕方なくshinjiは通路を挟んだ隣の席で待機。

待つこと数分。若い日本人夫婦がやってきた。そして、この複雑な座席状況にかなり悩んでいる様子(笑)。事情を聞いてみるとチケットは「No.13」で、私の隣の窓際の席。確実にこの隣のオバチャンが間違っているのだ!その若夫婦は英語が話せそうもなかったので、私は再度文句を言ってみる(笑)。

私 : この人がその席のチケット持ってるみたいなんだけど、アナタのチケット何番なの?

オバチャン : チケット?持ってないわ〜。

は〜〜ぁ!?何言ってるの?このオバチャン!!(-~~- ) チケット無かったらこの列車にはぜ〜ったいに乗れないのよっ! 何度か「チケット見せて!」と「持ってない!」のやりとりを繰り返したけどそれ以上会話も進まず、席を移動しようという様子もないので諦める事にした。

結局、我が家は通路を挟んだ両側の席、あとから来た若夫婦は前後のブースに分かれた背中合わせの席となってしまった。 実のところ、正しい座席配置って一体どうだったのだろう?そもそもコンピューターが適当に割り振るっていうシステム自体がどうかとも思う・・・。

 教訓 : マチュピチュ行きの列車には、誰よりも先に車内に乗り込む事!(^_^;)

AM7:42、発車の合図もないまま(笑)列車は定刻に緩やかに出発。

←車内の様子

見てのとおり天井がガラス張りのため、普通の列車のような網棚がない。荷物置き場もほんの少しだけ・・・。そんな訳で、ペルーレイルは大きい荷物は積み込むことができず、ガイドブックには・・・

「列車に持ち込める荷物には制限がある。小さなバッグやウエストポーチのほかに持ち込める荷物はひとり1個で、大きさは、縦・横・高さの合計が157cm以下、重さは5kgまで。」

と書かれている。実際に重量は測定していなかったが、スーツケースは却下されるだろうね〜。ちなみに私は、ショルダーバッグとリュックサックという装備。

エクスペディションの車両は天井がガラス張りではないと思っていたが、展望列車になっていた〜♪

でも、晴天の日は頭上から&広い窓からと日差しがとにかく強くて(標高も高いしね)サングラスが必要なくらい眩しかった。

また、車内はエアコンが設置されてないので、早朝出発の際は極寒だったのに、標高が下がり日差しも差してきて、車内は半袖でもいいくらいの気温まで上昇!(汗)

出発から1時間が経った頃、列車はおもむろに停止。そして逆方向に進み始めた。標高のあるクスコから一気に下っていくため、途中で「スイッチバック」をしながら標高を下げていくのだ。

スイッチバックが終了したあと軽食サービス →

ところで、隣の席のオバチャン(←ペルー人だった)の息子さんは日本留学で1年間横浜に住んでいたそうで、出発前にはちょっと揉めたものの(笑)車内ではお互い和やかにお喋りしてました(*^_^*)。

AM9:15、中間地点の「オリャンタイタンボ駅」に到着。

ここから「インカトレイル」という歩いてマチュピチュに向かうツアーもあるので、結構な人数が下車していった。ここまで来ると標高は2600mまで下がるので、クスコで高山病でぐったりしていたshinjiも体調すっかり回復!!

〜「世界の車窓から」〜

アンデネス(段々畑)、石組みの家、激流、標高4000〜5000m級の山並み。どれも今までの旅先では見た事のない景色ばかりで飽きる事はなかった。

・・・が、この列車。かなりガタガタと揺れてしかも遅いっ! 観光列車だから「車窓の風景を楽しんでください♪」って事なんだろうけど、たった110kmなのに3時間くらい掛かる・・・。日本の新幹線なら1時間も掛からない距離なのにぃ〜〜っ!

途中、お土産(本、CD、Tシャツetc.)のしつこい車内販売があったけど、英語が分からないフリをしてやり過ごし(笑)、約3時間の列車の旅が無事終了。

AM10:42、マチュピチュ駅に到着。

「マチュピチュ村に着いたらすぐにあの風景が待っている♪」

と、思われる方も多いと思うけど、 ・・・まだ本当の到着ではございません(^_^;)

駅前の民芸品マーケットの合間を歩き、線路の脇を歩き、マチュピチュ行きシャトルバス乗り場へ。

シャトルバスには時刻表はなく、車内がいっぱいになったら発車するシステム。バスがずら〜っと並んで待っていたのですぐにバス停が見つかった。

AM10:55、バスが出発。

渓流沿い断崖絶壁のくねくねした「ハイラム・ビンガム・ロード」はヘアピンカーブ13回を折り返す。日本の「日光いろは坂」のような感じだけど、こっちは舗装されていない凸凹の山道をガタガタと登る事約30分。マチュピチュ村からは標高差400m。

AM11:25、マチュピチュ遺跡の入り口に到着。・・・バスの上昇途中で段々畑がちょっと見えたけど、まだまだあの有名な光景は見えません!(笑)

このあと昼からマチュピチュの「英語ガイドツアー」に申し込んであり、その待ち合わせ時間は「11:30〜11:45」と言われていた。只今5分前。本当はこのまま待ち合わせのガイドさんを探したほうがいいのだろうけど・・・(^_^;) 荷物(と言ってもリュックだけなんだけど・笑)が邪魔なので、ホテルに預ける事にした。

これが、かの有名な「マチュピチュ・サンクチュアリ・ロッジ」♪ →

ホテルの入り口を入ろうとしたら、まるでSPのような強面のお兄さんに止められ「・・・名前は?」と聞かれる(笑)。慌てて名を名乗り、「今夜このホテルに宿泊するので荷物を預かって欲しい。」と伝える。・・・あまりの強面に、使い慣れたフレーズなのにちょっとあたふたしてしまった(^_^;)

晴れて入館を許可され(笑)、レセプションでチェックインカードを記入して荷物を預け、マチュピチュ遺跡内にはトイレが無いのでホテルのトイレを借りて用を済まし、待ち合わせ時間の「11:45」ぴったりにマチュピチュ遺跡入り口へ向かった。

ちょうど観光客到着&ガイドツアー開始のラッシュ時間なので、大混雑ぶりに唖然・・・

そして、待ち合わせ時間には遅刻してないはずだけど、事前に説明されていた「青いジャケット」を着たガイドさんらしき人なんて見当たらない・・・

まぁ〜、ここまで時間通りに迎えが来ていた事のほうが奇跡だと思うので(笑)、気長に石段に腰掛けて待つ事にした。もしガイドさんに会えなくても、事前に入場チケットは渡されているので個人見学は可能だし〜♪(^_-)