ペルー旅行記 ('12.9.22〜9.30)

日目(9月25日) 〜その3〜

AM11:00、チェックアウト時間ギリギリだった(^_^;)。荷物を預かってもらって再びマチュピチュ遺跡に入場!本日3度目のゲートイン(^_^)v

危険が伴いそうなので「ワイナピチュ登山」は諦めたけど、同じようにちょっと遠くからマチュピチュを眺められる場所がある。普通のツアーで組み込まれている事なまずないし、「マチュピチュ」関連のTV番組でもわざわざ取り上げているのはかつて私は見た事がない。たぶん、本気で「マチュピチュに行こう!」と決めた人が色々と調べて行く過程で知るようなレベルの場所だと思う。

 「インカ道を歩いて マチュピチュの入り口の門へ」 

と、私が持参した別冊ガイドマップの最後のほうに載っていた「Intipunku(インティプンク)」。「太陽の門」という意味だそう。「インカ道を歩く」なんてロマンがある♪ 片道1時間以上の道のりみたいだけど、ワイナピチュほどの急斜面は無いらしいので、たぶん私の体力&脚力でも大丈夫でしょ〜p(^-^)q と行ってみる事にした。

お馴染みのジャングル道の階段を登り、マチュピチュを見下ろす広場に出て、見張り小屋の手前の分岐にあるこの小さな看板に沿って左手に曲がって行くと、美しい「インカ道」へと入っていく。。。

歩き始めたと同時に雷がゴロゴロ・・・。一応傘は持参してるけど、雨が降ると足元がぬかるんで歩くのもつらくなるので、本格的な雷雨が来ない事を祈りながらてくてくと歩く。 結局、小雨と晴れ間を繰り返す程度で大雨にはならなかったのが幸いだったかも。道幅は狭いがきちんと石が敷き詰められているので、ほぼ舗装道路と同じ感覚で歩けるので登山よりは断然楽チン♪

この「インカ道」。現代人がマチュピチュ見学のために作った道ではない。

インカ時代、北はエクアドルから、南はチリまで4000kmに渡ってインカ道が整備されていたそう。今、私が歩いているこの道は、インカ時代の人々がただの山だった場所を切り開きながら下界から大きな石を1つ1つ運んで敷き詰めた道だと思うと、たった1mの道を造るだけでもどれだけの労力と時間が掛かったのだろう・・・と驚きと尊敬を感じた。

マチュピチュ山への分岐を過ぎてしばらくすると覆い被さるような大岩が見えてくる。

← 大岩の墓跡 

マチュピチュを発見したハイラム・ビンガムは、この岩の下から若い男性と1匹の犬の骨を見つけた。

歩き始めて約30分。周囲を石組みの壁で囲まれた宿泊施設「タンボ」の跡と大きな石が現れた。

 「儀式の石」 

儀式が行われたとされる大岩。この岩の上を冬至の日には太陽の光が通るという。

更に斜面を進み、途中で振り返るとマチュピチュの街全体が眺められるようになる。

天気があまり良くないので写真写りが悪いけど(^_^;)、ホントに険しい尾根の上に張り付くように街があるのが良く分かる。

歩き続け、段々畑が現れると、目指す「インティプンク」まであと少し!

最後にやや急な斜面を登り切ると・・・

「Intipunku(インティプンク)」に無事に到着〜(^-^)ノ 歩き始めてちょうど1時間。

そんなに大きな遺跡ではないし、案内板も何もない小さな遺跡。でも、マチュピチュ同様の精巧な石組みの壁や段々畑もあり、頑張って歩いてきた甲斐はあるかも。

・・・その昔、クスコからインカ道を何日も掛けて歩いてきた人達は、ここで初めてマチュピチュの姿を眺め、最後の力を振り絞って歩き出したのだろうか・・・?

そして、この遺跡から眺めるマチュピチュの全景が素晴らしい〜!!(*^_^*) きっと、ワイナピチュ登山とはまた違った風景だと思う。

ハイラム・ビンガム・ロード、その奥にマチュピチュの街、その更に奥にワイナピチュ。

眼下にはウルバンバ川が流れ、見上げれば4000〜5000m級のアンデスの山々。

木陰に座って休憩しながらこの風景を堪能。どれだけ眺めていても飽きない。

途中の「タンボ」までは日本人を見かけたけど、ここまで来ると日本人は皆無だった。でも、予想以上にここまでトレッキングしてくる人は多いようで、遺跡内は結構な人数で賑やか!・・・というか、うるさいくらい!! 出来ればもうちょっと静かにこの光景を見ていたかったかな〜(^_^;)

私のように「ワイナピチュ登山」は体力的に不安な人(^_^;)、ワイナピチュの入山チケットが予約出来なかった人は、マチュピチュ滞在時間に余裕があるなら、是非、この「インティプンク」までインカ道を歩いてみる事をオススメしたいです!(^_-)b

 

PM12:30、30分ほどこの光景を堪能したあと、再び同じ道を戻る。

帰りはやや下り坂のため、途中の「タンボ」までは25分、そこからマチュピチュまで20分と若干の時間短縮♪