6日目(9月27日) 〜その2〜
← 離陸時に渡されたパンフレット
地図の右下にあるナスカ空港を出発して、番号順に巡って戻ってくる。 ガイドさんの説明に寄ると、飛行機の両翼の先が赤くペイントされており、飛行機が旋回するとその赤いペイントの真下に地上絵があるという。 パイロットが旋回開始 → ガイドさん:「Right side, Monkey!!」 → 確かに赤いペイントの下にちゃんと猿の地上絵がある!(@_@) といった感じで、まさに絶妙の操縦!!パイロットさん、凄すぎっ!! ずっとカメラを覗いていると酔いそうなので(^_^;)、まず肉眼で地上絵を確認 → カメラを向け、画面内に地上絵を確認出来なくても、とりあえず赤いペイントの下方を数枚写しておこう!と決めた(笑)。ちゃんと両側から旋回してくれるので、機内のどちら側に座っても全ての地上絵を確認する事が出来る♪(ただし、12人乗りのセスナ機は横3列のため、真ん中の座席の乗客は体や首を左右に傾けて両側を見ることは出来るが、窓に接して見ることは出来ない) ・・・狭い範囲でこうやって両側から旋回するので酔う確率が上がる訳だけど・・・(-_-;) |
世界遺産「ナスカの地上絵」。果てしなく続くペルー南部の乾燥地帯に描かれた謎の地上絵。紀元後、約800年にわたって栄えたナスカ文化の時代に描かれたこれらの絵は、直線や幾何学図形、動物、魚、虫、植物などさまざま。上空からでなければ分からないほどの巨大な絵を残した理由は未だに解明されていない。1920年代から考古学調査が行われ、現在確認されている物だけでも総数は1000点以上になる。
小型セスナ機だったのでパンフレットによるとφ(・ω・。)、たぶん地上から2200ft(102m)からの風景。 遊覧した地上絵の全てをちゃんと自分の目で確認する事は出来たけど、さすがに私のデジカメの性能では厳しいようで・・・(^_^;)。PCで少々加工してみて旅行記に載せられるレベルに至った写真のみUPしてみました(^_^)v ・・・それでもかなり見にくいかもしれません・・・。
Trapezoids(台形)
/ 65m
台形と平行の波形の線は、たま〜に雨が降った時に出来た雨水が流れた跡。地上絵が奇跡的に残っていたというのが分かる。 |
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Astoronaut(宇宙人)
/ 35m
黒い丘の斜面にあるので分かりやすい♪ 想像よりも実際に見ると大きかったかな。 |
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Monkey(猿)
/ 90m
しっぽがくるくる渦巻きになっているのがカワイイ。 コレは想像よりも小さかった。 |
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Condor(コンドル)
/ 135m
有名な地上絵。コレは想像どおり、かなり巨大でビックリ!! |
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Swirl(渦巻き)
すぐ左側にPan-American Highwayが走っているのが分かる |
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Hummingbird(ハチドリ)
/ 93m
これも有名!一段高い台地の上にあるのでとても分かりやすい。もっと小さい姿を想像していたけど、結構大きかった! |
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Parrot(オウム)
/ 230m
巨大で単純な形をしているので分かりやすかった |
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Tree(木)/
70m & Hands(手) / 50m
地上絵を横切るPan-American Highwayと、地上から地上絵を見学するためのミラドール(見学塔)が確認出来る |
TVや雑誌で見て想像していたサイズよりも大きい物も小さい物もあり、特に「蜘蛛」は想像よりもかなり小さく(46m)、写真も撮ったけどあまりにも小さくて掲載出来るレベルではなかった・・・。 地上に描かれている直線は8km以上、動物の絵も大きいものでは300メートル近くにもなるので、上空からでなければ全体を一望することはできない。
絵を構成する線の作り方は単純で、“地面を削って溝を掘っただけ”。ナスカ平原は鉄酸化物を多く含んだ石と、乾いた土が表面を覆っており、この表面の土を5cmから10cm掘るとその下から石灰質の多い大地が現れる。掘った溝の部分だけが白い線となって残ることにより、ナスカの地上絵は描かれているのだ。
また、2000年も時が経つのにこのような単純な構造の線が残っているのは、この地方独特の気候によるもので、ナスカは年間降水量が十数ミリというカラカラに乾いた土地で雨が極端に少ないために線がほとんど崩れることがなかったから。風ももちろん吹くが、海岸から吹く湿気を含んだ風は、石灰質の表面や周りの土に湿気を与え、乾燥した時にはそれぞれをしっかりと固める役割を果たし、更に年間平均気温が17〜18℃という比較的低温であるため、朝の冷え込みなどによって発生する冷気が大地や線を更に固める。
上記のような様々な理由が重なった結果、その“白い線”は奇跡的に固定されてこの時代まで残り続けてきたのだ。
年代測定法によって、およそ千数百年から二千年前、古代ナスカ人が描いたものであろうと知られているが、あれほどのスケールのものを飛行機も無い時代に “どうやって” また “何の目的” で作ったかについては未だ謎が残されている。
どのようにしてあのように大きな絵柄を描くことができたのかについては、未だはっきりとはわかっていない。かなり高いところからでなければ全体像を目に収めることができず、またナスカ平原の周辺にそれら地上絵を見渡せるような目だった高台もないことから、「熱気球を利用した」とか「宇宙船が利用された」といった説まで出てきていたが、現在では、正確な測量技術を使って、大きな原画の一点から放射状に原画の線上に取った各点を同じ倍数で拡大するといった手法で地上絵を作成したとする「原画拡大説」が唱えられている。
また目的としては、地上絵が天体図を表すという「天体暦説」や、宇宙人を呼ぶためという「宇宙人説」なども唱えられれいたが、いずれも退けられ、現在、有力と考えられているのは豊作や雨を願う儀式をする場という説。地上絵の周りには壊れた土器が今も大量に残っており、これは「当時の人々が地上絵の周りを歩いて、土器を壊した跡」と考えられている。
実際に自分の目で見たその大きさと、計算されて描かれたであろうその形に驚き、「謎」がどうこうよりも2000年前の巨大なこの芸術作品を現代まで残しておいてくれてありがとう〜〜〜!と思った。
PM13:30、約30分のフライト。無事に予定されていた地上絵全ての見学が終了。
ガイドさんの「Go back!(^_-)b」の声と同時にセスナは水平飛行に戻り空港へと戻り始めた。その途端、私はいきなり吐き気に襲われた(^_^;)。地上絵を見学している最中はテンション上がって興奮状態だったので気づかなかっただけで(笑)、実はしっかり飛行機酔いをしていたらしい・・・。空港に戻りセスナからヨロヨロと降りると、カルロスさんは元気に「Lunch!」と言ってきて車に連れて行こうとしたが、私:「Wait!!ヽ(゚Д゚)ノ」・・・明らかに今は無理ですからっ!!(*_*)
10分ほどベンチで休み、少し落ち着いてから車へ向かったが、どう考えてもこの状態で物を食べる気にはなれない・・・。私が「飛行機酔いでランチは無理なので、ホテルに連れて行って欲しい。」と話すと、カルロスさんは理解出来たのかどうか分からないが無言で車を出発させた。
PM14:00、ホテルに到着。
カルロスさんがチェックインをしてくれてそのまま去るのかと思ったが、レセプションスタッフに一生懸命何かを話している。そして、そのスタッフがカルロスさんの言った事を英語に訳して私に説明を始めた(笑)。その話を要約すると・・・
『ナスカへの送迎には今日と明日と2回分のランチ代金が含まれており、カルロスさんはその領収書を旅行会社側に提出しなければならない。もし、今日のランチが無理なら今日のディナーに変えて欲しい』
・・・ペルーで日本語会話なんて全く期待しないが、コレくらいのレベルの英語。外人相手の送迎業をやるなら話せるようにしておいたほうがいいのでは?と思うのだが・・・ まぁ〜、そんな私の意見はさておき(笑)(^_^;)
我が家としてはランチ拒否はこっちの勝手な都合だし、別にわざわざディナーに変えて貰わなくても問題ないのだけど(^_^;)、たぶん、このままカルロスさんに帰ってもらって、万が一 “往路にランチを食べさせて貰えなかった!!” な〜んて事であとから訴えられたりしたらカルロスさんも今後仕事が無くなったりして困るのかもねぇ〜と察して、さすがに夜になれば私の飛行機酔いも落ち着くだろうって事で夕食への変更を了承した。そして、カルロスさんは夕食時間に再び迎えに来てくれる事になった。
・・・本当だったら、我が家にランチを食べさせてホテルに送った時点でカルロスさんの今日の仕事は終了のはずだったのに、私の飛行機酔いのおかげで夜まで付き合わなくてはならなくなってしまって、ホントごめんなさい(*´A`)
ホテルの部屋に入りそのままベッドに倒れ込み、夕食時間まで一眠り zzz(=_=)zzz
PM18:00、すっかり復活!p(^-^)q ロビーに行ったら既にカルロスさんは待っていた(笑)。
カルロスさんに連れられ徒歩でレストランまで移動。残念ながらこっちの好みを聞く事もなく、カルロスさんの馴染みのレストランに直行!(lll ̄□ ̄) しかも、日本人を連れて行くのに日本語メニューの無いレストランで(^_^;)、写真が全く無い文字だけの英語メニュー表と格闘しながら(笑)なんとかオーダー。
左 : ペルーで最もポピュラーなビール「CRISTAL」 右 : ジャイアントコーンのおつまみ。塩味が利いていてポリポリと病みつきの味!(^-^)b
左 : Grilled Chicken (s/.20) 右 : Lasagna (s/.25)
(s/.1=約\36)
・・・どちらもかなり大雑把な味付け(爆)。
途中で飽きてしまい、チキンは残してしまった(^_^;) やっぱり私には南米料理って合わないのかも。。。
PM19:30、カルロスさんは我が家の食事が終わるまでレストランのカウンターでウエイターさんと喋りながら待っていて、我が家の食事終了後にその支払いを済ませ、ホテルまで送ってくれた。これでやっと無事にカルロスさんの長い1日も終了(^_^;)。
別れ際に「10:30am」と書かれた紙を渡された。あぁ、明日の集合時間ね!と納得。結局「勤務時間超過」させてしまった感じなので(汗)、チップを少し弾んで本日分として渡した。
・・・ところで。我が家は小食なのでランチをディナーに変えてもそんなに金額は変わらないけど、カルロスさんから上限金額等は特に言われなかったので、人に寄ってはほぼ食べ放題のように無駄に多く頼んで食べ残す旅行客も居るだろうな〜と思った。。。まぁ、カルロスさんが一旦立て替えるだけで、あとで旅行会社に全額請求するんだろうけど・・・。
明日は10:30発。この旅初めて、ちょっとだけ朝寝坊出来そうだ〜♪(笑)