ペルー旅行記 ('12.9.22〜9.30)

日目(9月28日) 〜その1〜

AM7:00、起床。風邪は更に悪化してしまい、夜間の咳のためやや不眠気味。。。

ホテルの中庭:砂漠の真ん中の街なのに何故か南国風(^_^;)

朝食は久しぶりのフルーツ♪

AM8:10、カルロスさんとの約束の時間まで余裕があるので、ナスカの街の散歩に出てみた。

ナスカの街自体は小さく、ほとんどのホテルやレストランは5〜6ブロック間に集まっている。

街中の建物の壁、道端のベンチ、バス停 そこかしこに地上絵が描かれていて、この街はホントに地上絵だけで成り立っている街なんだろうなぁ〜・・と感じた。

マーケットの準備中 道端の露店は地元の人で賑わっていた

街の端から端まで歩いても1時間で散歩は終了してしまった(笑)。ホテルに戻って最後の荷造りをして、10:15にチェックアウト。

帰りはリマまでまた7時間以上の道のりがあるので(-_-;)、ホテルレセプションでミネラルウォーターを購入。「s/.3」の水。残念ながら「s/.」は持ってないので、「US$」で支払いたいと言うと「US$1.21」と言われUS$2を渡したら、案の定、お釣りは「s/.1.8」で来た・・・。もうペルーを去る日だというのに、この段階で「s/.」を貰ってしまうなんて・・・ヾ(´ε`;)ゝ

AM10:25、予定時間の5分前行動でカルロスさん登場。ペルー人って時間に正確ねぇ〜(^_^;)

これから向かう「ミラドール(観測塔)」のちょっと手前で、「ナチュラル・ミラドール(自然の丘)」が見えた。

残念ながらココは素通りだったけど(^_^;)、この丘に登ると「絵」ではなく「線」の地上絵を確認する事が出来るらしい。

ナスカの街を出発して20分ほどで「ミラドール(観測塔)」に到着。

・・・誰〜〜も居ない・・・(^_^;) ミラドールの真下に料金徴収のオバサンがいて、他には、地面にお土産を並べた露店が両側に1軒ずつあるだけだった。

カルロスさんもこの塔に一緒に登って、私たちの写真を撮ってくれたんだけど・・・ あまりの強風で髪がボッサボサで(^_^;)とても他人にお見せ出来る状態ではありません(笑)

地上絵はこのわずか12メートルほどの展望台に上れば見られるのだけど、地面に立ったままでは絶対に見えないというのがとても不思議。

Tree : 70m
Hands : 50m

前日に上空から見た時は、数ある地上絵の中でもこの2点はかなりこじんまりとしていた印象だったけど、地上から見るとやはり巨大!そして、地上絵に近いだけに、本当に“地面を削って溝を掘っただけ”だというのが良く分かる。想像よりも浅い溝だったので、この状態で2000年も残っていたのはやはり奇跡に近いと思った。

← ミラドールから見える砂漠を真っ直ぐ突っ切るPan-American Highway

ミラドールから見えるのは上記の2つの地上絵だけでなく、この高速道路が残念ながら地上絵を横切っているのも確認出来る。。。

ミラドールから5分ほど走った所にMuseo Maria Reiche(マリア・ライヘ博物館)」があり、ここが今回の旅の“最後の見学場所”となる。

Museo Maria Reiche(マリア・ライヘ博物館)

マリア・ライへ氏(1903〜1993)はドイツの考古学者で、生涯の大半をナスカの地上絵研究に捧げた。この博物館は彼女の業績を称え記念したもので、展示品は地上絵の縮尺図、測量機器、測量道具、ナスカの出土品、再現されたマリア・ライへ氏の自室兼研究部屋など。


博物館の規模はさほど大きくはなくて、3つの展示室に分かれており、部屋1:ナスカ文化・遺跡に関する展示、部屋2:マリア・ライヘの研究・活動の様子や遺品など、部屋3:マリア・ライヘの研究室が再現されている。また、庭には彼女と妹さんのお墓もあった。

「展示室」といってもこんな感じの建物(^_^;)

マリア・ライヘの研究室

マリア・ライヘの墓地

カルロスさんも博物館に一緒に入館して案内をしてくれたんだけど〜・・・ 一般的な「現地ツアーガイド」のような詳細な説明を出来る訳でもなく、あいかわらずのカタコト英語だけ(^_^;)。まぁ、各所にスペイン語以外に英語の案内板もあったので用は足りたけどね。。。

AM11:15、これにて全ての見学が終了。あとは一路、日本を目指して帰るだけ。。。

車に乗り30分程走った頃から、私のお腹がグルグル言い出した(←空腹の“グーグー”ではない・笑)。なんだかイヤ〜〜な予感・・・(-_-;)。 マチュピチュで引いた風邪からのものなのか?前日の鶏肉が生焼けだったのか?それとも今朝フルーツを食べ過ぎたせいか? 理由はどうあれ、とりあえずヤバイ予感がしたので持参していた整腸剤を服用したら、なんとな〜く落ち着いたような落ち着かないような・・・(^_^;)

腹痛の不安を抱えたまま更に30分が経過した時、車は何故か渋滞でストップした。こんな所でプチハプニングが発生!!

「こんな信号もない砂漠のド真ん中で渋滞ですか〜?」と前のめりに正面の窓を覗いて見てビックリ!!(@_@) 遙か前方の反対側車線でオレンジ色の炎と、そこからもくもくと立ち昇る黒煙が見えた!!

ちょっと遠いので事情がよく分からないが、大事故か?それともタンクローリー炎上か?

本当なら片側交互通行くらいで済みそうなはずなのに、運の悪い事に、その真っ黒な黒煙が反対側に流れればいいものを何故かこちら側の車線に流れて来てるので、こちらの車線は前方が全く見えなくて事故現場の脇を通過するのが危険なため立ち往生となり大渋滞を引き起こしていたのだった。

ココは南米ペルー。事故処理とかって、きっと日本と違って結構な時間が掛かりそうだよねぇ〜・・・。 この車、無事にリマまで戻って、我が家はちゃんと今夜の飛行機に乗れるのかしら?(-_-;)

20〜30分が経過。徐々に道路を外れて煙の掛かってない側の砂漠の中に突っ込んでいく車も出始めた。でも、4WD車ならまだしも、普通車で砂漠に出てしまいスタックしている車も数台あったり・・・(^_^;)。 一瞬の風向きが変わった隙に事故現場の脇を走り抜けるのも可能だが、反対側車線の車もその隙を狙ってこっちの車線を利用して煙の向こう側から出て来たりしていて、正面衝突の可能性もありどちらにせよかなりの命がけ。

後部座席からカルロスさんの様子を伺っていたが、意志の疎通が出来ないので、一体彼がこのあとどうするつもりなのか全く分からない(-_-;) こういう緊急事態に会話が成立しない相手ってホント困る。。。

最終的にカルロスさんが取った行動は? ・・・さすがに、このまま待っていても埒があかない&飛行機に間に合わない という判断だったんだろう。。。

何も言わないまま、車は突然発進した!!

そして、右側車線(←ペルーは右側通行)で渋滞している車を左側車線を使って追い越し、あっという間に事故現場直前まで到達。

ここまで近づいて来て始めて、事故の原因が乗用車を運ぶトレーラーの炎上によることが判明。たぶん、乗用車にガソリンが入っていたために次々と爆発炎上してしまったんだろう。。。

カルロスさんはその場で風向きが変わるのをじーっと待ち、風向きが変わったその一瞬を見逃さずにライトを付けて黒煙の中に突入!! ・・・まるでカースタント映画のような一瞬だった・・・。そして、対向車がやって来なくてホントに良かった〜〜っ!(゚Д゚;)

黒煙を抜ける時に道路脇にトレーラーを牽引する「牽引車」だけが止まっているのが見えた。どうやら、牽引車とトレーラーの連結部分が外れ、牽引車は道路脇へ停車。外れてしまったトレーラーはその場に置いて行かれ、落下した衝撃で炎上!! という事らしい。

その外れた瞬間に立ち会っていたらもっと怖かっただろうけど、黒煙の中に無言で突っ込んで行ったカルロスさんも充分怖かったわ・・・(^_^;)

さて。。。

ホッとしたのも束の間、“一難去ってまた一難”。渋滞を抜けた途端に腹痛が復活!!((;゚;Д;゚;)) 徐々にどうにもこうにも耐えられないレベルになり、自分で言葉を発するのも厳しくなってきたので寝ていたshinjiを起こして「・・・お腹が痛い。トイレに行きたい・・・」と絞り出すように話し、カルロスさんに伝えてもらう。

カルロスさん:「Toilet!?」 ちょっと悩んで「・・・15min.Gasoline Stand.」 予告通り15分でガソリンスタンドに到着。お腹を抱えて転げるように車から降り、ヨロヨロとトイレへ・・・。ふぅ〜・・・危機一髪。危うく粗相する所でした(笑)←食事中の方がいたらスイマセン(^_^;)

今まで、海外旅行先で未知の食材を食べても、東南アジアの屋台で食べても、中国の道端の露店で買ったアイスでさえも(笑)、海外で一度もあたった事なんて無かったのに〜〜〜っ!!今回は不覚だった・・・(-_-;)。

まだまだ万全の体調ではないが、なんとか危機は脱したので(笑)再び車に乗り込み発車。

カルロスさん:「1hr. Restaurant.」 あと1時間くらいでランチのレストランに到着するらしい。。。