バンコク&アユタヤ ('06.4.22〜4.25)

2日目(4月23日) 〜その3〜

ワゴン車の中で雨が上がるのを待ってかれこれ20分。これ以上待っても上がりそうもないということで、Suriyanが傘を引っぱり出した。「そこの通路を真っ直ぐに行くと仏像がありますから行って来て下さい。仏塔の階段は登らないで下さいね、危ないから!」 ・・・もしやこの大雨の中、勝手に傘さして行って来いってこと?(-_-;) まぁ、放置されるの好きではあるけど・・・(笑)。じゃ、頑張って行ってきますよ。
言われたとおりに通路を抜けると仏塔が見えてきた。・・・あれ?そういえば入場料払ってないよね?チケット売場もなかったし。。。ま、誰にも引き留められなかったから良しということで(笑)。

 

 Wat Yai Chai Mougkhon (ワット・ヤイ・チャイ・モンコン) 

1357年に、ウートーン王が留学僧のために建立。寺の象徴、高さ72mのアユタヤ最大級の仏塔は、ナレースワン大王のビルマ軍戦勝記念に建立されたもの。

アユタヤ最大級の仏塔

白と黄色のコントラストが美しい涅槃仏

かなり大きな規模の寺院で、広い境内には中央の仏塔を囲むようにして何十もの坐仏像がずらりと並んでいた。仏塔の周りを歩いている途中で雨が上がり始めた♪仏塔の中央に設置されている急な階段・・・登ってみたい衝動にかられたが(笑)、「濡れているからかなり危険だよなぁ〜・・・」と思い仏塔を見上げていたらSuriyan登場。雨が上がったので車を降りて来たらしい。それとも、あまりにも戻ってくるのが遅いので迷子になったと思われたか?(笑) Suriyanから入場券を渡され(←どうやらあとから支払ったらしい・笑)、簡単な説明を受け、涅槃仏の前で写真を撮ってもらってから車に戻った。

 

PM4:40。ワット・ヤイ・チャイ・モンコンから10分ほどでアユタヤの中心部に到着。

 Wiharn Phra Mongkhon Bophit (ウィハーン・プラ・モンコン・ボピット) 

ブロンズ像としてはタイで最大の高さ17mのプラ・モンコン・ボピットを安置する寺院。寺院はナレースワン大王によりこの地に移されたものだが、その後、ビルマ軍によって破壊された。1951年に再建する際に大仏像の体内から小さな仏像が何百体も発見されている。今はアユタヤの観光名所として王朝時代の華やかさを取り戻している。
白とオレンジを基調としたタイでは珍しい色彩の建物 全身に金箔が施された豪華絢爛な大仏像

 

 Wat Phra Si Sanphet (ワット・プラ・スィー・サンペット) 

第一級の王室守護寺院で、1491年に建造された。アユタヤで最大規模を誇った寺院だが、王宮と同様、1767年にビルマ軍によって破壊され、現在は石灰により白くなってしまった3基の仏塔しか残っていない。セイロン式の仏塔には歴代の3人の王の遺骨が納められている。 寺院名は、かつてここにまつられていた仏像に由来する。その仏像は1500年にラーマティボディ2世の命で作られ、高さ16m、250kgという巨大な仏像で全身が純金で覆われ光輝いていたが、ここもビルマ軍による破壊を免れなかった。
アユタヤを紹介する際に必ず取り上げられる風景。「王室守護寺院」・・・つまり、数多くある遺跡の中でも特に重要なものとして位置づけられている。

たった3塔しか残っていない仏塔だが、一旦寺院内に足を踏み入れると圧倒的な威厳を感じる。ビルマ軍により焼かれたために煤で黒く焦げてしまってはいるが、それでも巨大な寺院であったことが想像出来た。

3基の仏塔の周りをゆっくりと歩いてみる。あちこちでレンガが崩れ落ちていて元の形が分からないような建物の跡もあった。前年に訪れたイタリア・ローマの「フォロ・ロマーノ」(→「南仏&イタリア旅行記」6日目その2・参照)を思い出した。どちらも、単純に「廃墟」とは言えない何かを感じる。 周囲を囲んでたくさん並ぶ仏像という仏像は全て頭部が落とされていてとても物悲しい。 仏塔には柵もチェーンもなく登っている人も見かけた。世界遺産なのにこんな保存状況で良いのだろうか?このままだとどんどん風化が進んでしまう。。。

 

やや急ぎ足で30分ほど遺跡を見学した後、ワゴン車に向かう途中、日本人ツアー客を乗せたゾウを発見! そういえばアユタヤ到着前からSuriyanがしきりに「ゾウさん、乗りませんか?」と誘って来ていたっけ。

乗ったことのある人の話だと乗り心地はあまり良くないらしいし、象に乗ってる時間があるならその分を遺跡見学に回したいのでそのお誘いはお断りしていた私達。

Suriyanの話によると、どうやらゾウに乗るのは日本人のみ。他の外国人はあまり・・・というか、滅多に乗らないらしい(^_^;)


PM5:30。「アユタヤ遺跡」の見学は雨のせいで結局1時間半くらいしか出来なかった・・・(>_<) 木の根に仏頭が取り込まれているという有名な「ワット・プラ・マハタート」に行ってないのに!ココからそんなに遠くない場所にあるのに〜!!!あの20分の雨宿りがなければ、連れて行ってくれたのかな・・・?とにかく悔しい!!!かなり心残りのあるまま、そのあとの予定もあるのでバンコクへ戻ることになった。
帰路は結構元気だったので昼寝をせずに窓の外を眺めていた。するとアユタヤ市内の至る所に赤茶色の遺跡がいっぱい!ガイドブックに載っていないような無名の仏塔もたくさんあるらしい。世界遺産・アユタヤの遺跡群。夜間はライトアップもされるらしいし、次回はアユタヤに宿泊して満喫してやる〜〜〜!

 

PM6:30、夕食会場「Narai Hotel (ナライホテル)」に到着。「昼食に続いて日本人だらけかな〜?」と予想していたが、実際は地元民だらけ!!!みんな大家族で鍋を囲んで楽しそうに食べている。そう、今夜は名物の「タイスキ」

タイ料理の中でも名物のひとつの「タイスキ」。 一言で言えば「海鮮しゃぶしゃぶ」。スチームボードという鍋に野菜やら魚介類などたくさん具を入れて火が通ったらタレにつけて食べる。通常はメニューを見ていろいろオーダーするらしいけど、このレストランはタイ語が分からなくてもOK!日本人向きのバイキング形式(笑)。野菜や豆腐、きくらげに春雨、 魚の切り身、すり身やつみれなどの練り製品、海老が詰まったワンタンなどなど。いちお肉類もありましたヨ。「肉と魚を一緒の液体に入れるのはいかがなものか?」と私はちょっと疑問だったけど(笑)。 タレはタイ風の辛めの物と日本の麺つゆ原液風の物の2種類。私的には麺つゆ風は甘くてイマイチだった・・・(^_^;) ふたりで何往復かして一通りの具材は平らげたと思うけど、最後のほうは具の味は良く分からず、タレの味の印象しか残っていない(笑)。

満腹以上に食べてレストランを出て、私がトイレに行って戻ってきてみたら、何やらひびきsanとSuriyanが話し合い中。時刻はPM7:30。どうやらあちこちで私達ふたりが予定以上に時間を掛けた為に(笑)、Suriyanの勤務時間がそろそろ終了してしまうらしい。・・・で、このあとのナイトバザールはどうするか?を決めて欲しいと言われた。
「どうしますか?」と言われてもねぇ〜・・・PM8:00頃が退勤時間なのかい?(^_^;) 多少、あちこちでロスタイムがあったとしても、一般的に考えて日程表に書かれている所までは仕事なんじゃないの〜?とも思ったけど、日本人の常識が通じないのが外国。「じゃ、ナイトバザールのやってる場所まで送ってもらったら、そのあとは勝手に電車で帰りますから。」と伝えた。

 

レストランから20分ほどでルンピニー公園近くの「スアンルン・ナイトバザール」に到着。するとSuriyanが「じゃ、30分くらいあればいいですか?」と言ってきた。 ・・・あれ?さっき「そろそろ時間だ」って、帰りたい素振り見せてたじゃん!日本語での会話だったから意志の疎通はあったはずだよね? 今日1日で私達にはそんなに買い物欲が無いのが分かったから、「短時間なら〜」と諦めたのか?(笑) ともかく、ここで放置せずにホテルまで送り届けてくれるらしい。

 

 Suan-Lum Night Bazaar (スアンルン・ナイトバザール) 

2002年初頭にオープンしたこのナイトバザールは、徐々に店が集まり始め旅行者も増えてきて注目のスポットになりつつある。民芸品などの雑貨店が多くレストランも多彩。「チャトゥチャック市場」を凌ぐ観光スポットになる可能性を秘めている。
迷子になりそうな入り組んだ狭い通路の両側には、かわいいアロマグッズやアジアン雑貨、Tシャツや服、工芸品なんかもたくさん並び、見るだけでも楽しい♪
日本人はもちろん外国人もウロウロしていて、店先では値段交渉の英語が飛び交っていた。売っている物のほとんどに値札が付いてないので、その場の交渉が大切らしい(^_^;) 店員さんの口から日本語はあまり聞こえなかったので、私も英語で値段を聞いていたけど、今後、日本人観光客が増えると店員さん達、徐々に日本語覚えるかもね〜(笑)。現在のところは、アジアの市場にしてはしつこい売り込みが無かったので歩き易い市場だと思う。 とにかく広くて大きい!あまりウロウロしすぎると確実に迷子になり予定時間に戻って来れそうもないので、程々の範囲内で行動しながら雑貨やお菓子等を購入。
PM8:30、無事、迷子にならずにSuriyanと合流し、15分でホテル到着。 帰国日の集合時間を確認してSuriyanとはお別れ。1日お世話になりました&遅くまでお疲れさまでした〜(^_^)/~
海外旅行にしてはかなり早い帰着時間だけど、ホテル周辺には遊ぶ場所もないし、ふたりとも1日ツアーで疲れていて出かける元気も無いので、おとなしく部屋で休み明日のフリータイムに備える。
前日、私が「壊れている!」と判断したシャワー。先にシャワーを浴びるひびきsanに、「蛇口からはお湯が出るけど、シャワーは壊れてるみたいだよ〜。」と教えてあげたが、10数分後に出てきたひびきsanの一言・・・「お湯出ましたヨ。」 ・・・(?_?)なんで〜〜〜!? どうやら「押す」か「引く」かの違いだけ・・・う〜ん、私もまだまだ経験不足だわ(笑)。 その後、TVを見たり旅行メモを書いたり、明日の予定を話し合ったりとのんびり過ごし、PM11:00頃、就寝・・・zzz